泉房穂(前)市長の御言葉を検証する明石市民の会

泉房穂(前)市長の過去の発言を振り返り、明石や日本の将来について考えます

財政音痴の泉房穂氏が、財源に関して、またもや素人騙しの妄言を吐いている

講談社では、『政治はケンカだ! 明石市長の12年』という中身スカスカの屑本の販売促進キャンペーンの一環として、自社サイト「現代ビジネス」のページに、この本を部分抜粋して連載企画として掲載しているようです。

 

6月5日には、3本の記事が講談社の「現代ビジネス」のページにアップされていますが、そのうちの1つ、「日本は「お上主義」が強すぎる…泉房穂明石市長がぶち上げる「新・日本改造計画」の中身」という記事があります。

https://gendai.media/articles/-/111179

 

この記事の中で、泉房穂氏は、次のように発言しています。

 反論したら余計炎上するからツイッターでは控えていますが、私に対する批判でいちばん腹立つのが、「明石市長は偉そうなことを言うけれど、結局国の金もろとるやろが」というやつ。

 あのね、地方交付税は本来、地方の金ですよ! 明石市民のお金なの! それをいったん国が奪っておいて、地方に戻すわけです。なぜそんな回りくどいことをするかといえば、権力に従わせるためです。たとえるなら、子どもの預金通帳からカネを勝手に引き出しておいて、「返してほしければ言うことを聞け」と威張っている親みたいなもんです。明石市が喚いているのではなく、そもそも国が理不尽なことをしているんです。

 


これはこれは、泉房穂氏のデタラメさを象徴する、非常に興味深い妄言です。

 

なんとまあ、泉氏によれば、「明石市長は偉そうなことを言うけれど、結局国の金もろとるやろが」という主張に、自身の批判としてはいちばん腹がたつとのことです。

 

本ブログでは、「明石市長は偉そうなことを言うけれど、結局国の金もろとるやろが」という言い回しをしたことはありませんが、これと類似の指摘を何度も行い、泉氏を厳しく批判してきました。いくつか例示します。

 

盗っ人よろしく、国が自治体を支援するために助成した補助金を「横領」し、あたかもこの事業が、自身のポケットマネーか、あるいは市民から預かった税金(市税)を財源としたものであるかのようにウブな市民にウソうぶく泉市長は、卑劣で悪質な人非人だと言わざるを得ませんね。

 

 本来、責任意識を有する真っ当な政治家であれば、財源を明確にすべきところですが、盗っ人よろしく、国が自治体を支援するために助成した補助金を「横領(横流し)」し、あたかもこの事業が、自身のポケットマネーか、あるいは市民から預かった税金(市税)だけで成り立っているかのようにウソぶく泉市長は、卑劣で誠実性を欠如した政治家だということです。

 

子育て支援をはじめ市政運営に、国の税金をふんだんに活用していながら、あたかも自身のポケットマネーで給付しているかのように装い、国に対し更にお金をむしり取ろうとする強欲詐欺師も真っ青の鉄面皮な泉房穂市長の盗っ人根性は、本当にお見事ですね。

 

財政的には国の全面依存して、国のお金を「着服」し横流しして事業を行っているだけにもかかわらず、市民にはその事実をひた隠しにして、国は全くお金を出していないだの、国は市民に冷たいだのと息巻いて国を攻撃し、英雄気取りで自己陶酔している盗人根性に満ちあふれた賎劣な生き物が泉房穂なる人物なのです。泉房穂市長を崇拝しておられる信者の諸兄諸姉におかれては、いいかげん目を覚ましましょうね。

 

ここで、もう一度、泉氏の発言を引用します。

 反論したら余計炎上するからツイッターでは控えていますが、私に対する批判でいちばん腹立つのが、「明石市長は偉そうなことを言うけれど、結局国の金もろとるやろが」というやつ。

 あのね、地方交付税は本来、地方の金ですよ! 明石市民のお金なの! それをいったん国が奪っておいて、地方に戻すわけです。なぜそんな回りくどいことをするかといえば、権力に従わせるためです。たとえるなら、子どもの預金通帳からカネを勝手に引き出しておいて、「返してほしければ言うことを聞け」と威張っている親みたいなもんです。明石市が喚いているのではなく、そもそも国が理不尽なことをしているんです。

 

明石市長は偉そうなことを言うけれど、結局国の金もろとるやろが」という批判に対する泉氏の主張は、全く的外れでは、反論になっていません。もっともらしく、地方交付税に関する持論に熱弁を振い、巧妙に論点をすり替えています。

 

地方財政について知識の無い人であれば、泉氏の発言を真に受けて、国から自治体に交付される予算は、すべからく「本来、地方の金」で「いったん国が奪っておいて、地方に戻」したもの、だと誤解してしまうかも知れません。そもそも地方交付税について、このような認識を公言すること自体、泉氏の政治家としてのリテラシーの低さを自白しているに等しい愚行というべきですが、私たちが問題視してきたのは地方交付税とは全く異質の国の予算です。

 

地方交付税交付金については、確かに、「本来、地方のお金」という解釈をすることも可能です。しかし、私たちが、新型コロナ対策に関連して泉市政を批判してきた事業の財源は、地方交付税とはほとんど無関係の、「国庫補助金」という性格の、「本来、地方のお金」とは到底見なすことができない「本来、広く国民のお金」なのです。

 

本ブログの2023年2月18日の記事「「出産・子育て応援給付金」の財源は市長のポケットマネー? 泉房穂の盗人根性(その1)」では、タイトルにあるように「出産・子育て応援給付金」について取り上げました。この事業は、財源構成(負担割合)が国:2/3 都道府県:1/6 市町村:1/6の国庫補助事業で、泉氏が持ち出している地方交付税とは一切無関係です。(厳密に言えば、補助裏は地財措置されているので、都道府県や市町村の財政負担分には、交付団体においては地方交付税が充当されていると言えるかも知れませんが、この点は本質的論点ではありません)

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

ともあれ、このときのブログ記事では、次のようにコメントしました。

明石市では「出産・子育て応援給付金」を周知する際には、“国の制度”であることを市民には絶対に悟られないよう留意し、盗人よろしく国から財源投入されている事実を隠蔽し、泉市長から市民への浄財であるかのごとく偽計するのです。盗人根性の泉房穂市長の卑しさ、浅ましさ、浅はかさここに極まれりです。

 

本ブログの2023年2月20日の記事「「あかし3割おトク商品券」の財源は市長のポケットマネー? 泉房穂の盗人根性(その2)」では、「あかし3割おトク商品券」事業について取り上げました。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

この事業は、経費のほぼ全額が、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」(以下、「新型コロナ臨時交付金」と略します)という名称の国庫補助金を活用して実施されました。市民から預かった税金(市税)により、実施された事業でなければ、泉市長が「本来、地方のお金」と主張する地方交付税を活用した事業でもなく、100%国(広く国民)の金もろて(もらって)実施されたものなのです。


本ブログの2023年2月22日の記事「「明石市サポート利用券」の財源は市長のポケットマネー? 泉房穂の盗人根性(その3)」では、明石市政の混乱要因となった「明石市サポート利用券」事業を紹介しました。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

この事業の第1弾では、決算額16.6億円のうち、9.9億円は新型コロナ臨時交付金を活用しています。第2弾の予算額10.7億全額が、新型コロナ臨時交付金を活用しています。名前が似かよって紛らわしですが、新型コロナ臨時交付金地方交付税とは全く異なる性質のお金です。

 

本ブログの2023年2月24日の記事「「赤ちゃん応援給付金」の財源は市長のポケットマネー? 泉房穂の盗人根性(その4)」では、明石市の「赤ちゃん応援給付金」事業を取り上げました。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

この事業も、ほぼ全額、新型コロナ臨時交付金という名称の国庫補助金を活用して実施されたものです。

 

本ブログの2023年2月27日の記事「「妊婦への臨時特別給付金」の財源は市長のポケットマネー? 泉房穂の盗人根性(その5)」では、明石市の「妊婦への臨時特別給付金」事業を取り上げました。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

この事業も全額、新型コロナ臨時交付金という名称の国庫補助金を活用して実施されたものです。繰り返しますが、100%国(広く国民)の金もろて(もらって)実施されたものなのです。

 

本ブログの2023年3月1日の記事「コロナ禍における高齢者、障害者、ひとり親世帯などへの給付の財源は市長のポケットマネー? 泉房穂の盗人根性(その6)」では、コロナ禍初期段階での高齢者、障害者、ひとり親世帯などへの各種給付事業を紹介しました。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

これらの給付事業の総事業費は約18.6億円であり、その財源の95.7%は新型コロナ臨時交付金です。泉氏が、煙に巻こうと持ち出した地方交付税とは全く無関係のお金です。


本ブログの2023年3月4日の記事「泉房穂市長が「20の独自策」と自画自賛するコロナ対策経費63億円の財源の83%以上が国の補助金という驚愕の事実 」では、タイトル通り、泉氏が自画自賛する新型コロナ関連事業の財源の大半は、市民から預かった税金(市税)ではなく、泉市長が「本来、地方のお金」と主張する地方交付税でもなく、国庫補助金(本来、広く国民のお金)だったことを検証しています。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

改めて、泉氏の妄言を引用します。

 反論したら余計炎上するからツイッターでは控えていますが、私に対する批判でいちばん腹立つのが、「明石市長は偉そうなことを言うけれど、結局国の金もろとるやろが」というやつ。

 あのね、地方交付税は本来、地方の金ですよ! 明石市民のお金なの! それをいったん国が奪っておいて、地方に戻すわけです。なぜそんな回りくどいことをするかといえば、権力に従わせるためです。たとえるなら、子どもの預金通帳からカネを勝手に引き出しておいて、「返してほしければ言うことを聞け」と威張っている親みたいなもんです。明石市が喚いているのではなく、そもそも国が理不尽なことをしているんです。

 

全く無関係な地方交付税を持ち出して、巧妙に論点をすり替え、善良な市民を煙に巻くことを目論む泉なる人物は、ほんまに不誠実極まりないですね。

 

あるいは、泉房穂氏は究極の財政音痴なので、12年も市長をやっていながら、地方交付税と国庫補助金の違いでさえ、全く理解できていないのかも知れません。

 

いずれにしても、明石市長は偉そうなことを言うけれど、結局国の金もろとるやろが」と言われるいちばん腹立つらしい批判に対する泉氏の反論は、全く反論の体をなしていない妄言に過ぎません。またしても泉氏の愚かさが浮き彫りにされてしまったと言えるでしょう。