泉房穂(前)市長の御言葉を検証する明石市民の会

泉房穂(前)市長の過去の発言を振り返り、明石や日本の将来について考えます

人口増は「目標」であって「目的」ではないという泉房穂市長のオモシロ詭弁

まずは、泉市長の2023年3月16日のツイートを引用します。

『泉市長は「人口増や税収増は“目的”ではなく“結果”。大事なのは、暮らしやすいまちづくり」と強調』との文章で、この記事の最後を締めくくっていただいている。まさにそのとおり。明石市が暮らしやすくなったから、その“結果”として、人口が増えているのだ。その逆ではない。

 

 

明石市の「人口増」や「転入増」は目的ではなく、結果に過ぎない、というのは、泉市長が悦に入るお気に入りフレーズの1つで、ときどきつぶやいておられます。

 

そもそも私は人口増論者ではない。すべての市民の幸せが”目的”であり、やさしい街づくりが“手段”であり、人口増はその”結果”に過ぎないとのスタンス

2023年1月31日

 

私は、誰もが暮らしやすく、子育てもしやすい街の実現を目指しているだけで、『人口増』や『出生率増』は“目的”ではなく“結果”です。

2022年8月30日

 

誤解無きようお願いしたが、目的は『転入増』ではなく、子育て家庭への『安心』の提供。

『転入増』は、あくまで結果にすぎない。

2022年6月12日



明石市の「人口増」や「転入増」は目的ではなく、結果に過ぎない、という泉市長の決まり文句を見聞きして、「明石のトリプルスリー」のことを思い出して、またもや嘘つき房穂が、不実な虚偽主張をしているのだと不信感をもたれるかも知れませんね。

 

「明石のトリプルスリー」とは、明石市まち・ひと・しごと創生総合戦略で掲げられた「明石市が今後の5年間」でめざす3つの数値目標のことであり、

・さらなる人口増を目指す(人口30万人)

・子育てしやすいまち(出生数3000人/年)

・本のある文化のまちづくり(本の貸し出し冊数300万冊/年)

が掲げられてきました。

 

明石市の広報誌「広報あかし」1237号(2017年7月15日)には、「明石のトリプルスリー 目標達成に向けて着々と」といった見出しで、取組みが進んでいることが紹介されてきました。

 

このトリプルスリーについては、現時点でも明石市のホームページに掲載されています。

 

 

泉市長は、「人口増」や「転入増」は目的ではないと宣っているけど、市の3大政策目標の1つに「人口増」を掲げ、明石市では「人口増」を目指して政策が展開されてきたではないか、と。このように泉市長のつぶやきに反論を試みられる方がおられると思います。

 

だけども、このような反論は成立しないのです。泉市長は、慎重に言葉を選んでおられ、「人口増」や「転入増」は「目的」ではない、と断言されていますが、「人口増」が「目標」ではないとか、「人口増」を「目指してい」ないなんて一言も述べていないからです。

 

要するに、泉明石市政においては、人口増を目標とし、人口増を目指して政策展開をし、その結果として人口増が実現したことは紛れもない事実であるんだけど、人口増は「目標」であって「目的」にあらず、と涼しい顔をして煙に巻くのが泉流詭弁術なのです。

 

「暮らしやすいまちづくり」や「すべての市民の幸せ」が泉市長の言うところの「目的」のようですが、これっておよそ全ての政治家にとって当たり前過ぎることですよね。「暮らしやすくないまちづく」「すべての市民の不幸せ」を目的とする政治家など存在しないので、こんな常識的事項はそもそも目的たりえず、これを目的だと強弁すること自体、政治家として愚かしいことではあります。だけど、明石市では人口増が「目的」とは一言も述べていないので、少なくともこの点において泉市長の発言は嘘ではなさそうですね。