泉房穂(前)市長の御言葉を検証する明石市民の会

泉房穂(前)市長の過去の発言を振り返り、明石や日本の将来について考えます

泉房穂市長の退任を前に、本ブログの振り返りと今後について

2022年12月8日に本ブログを立ち上げ、「明石市の子ども政策は、財政面で国と県に3分の2以上依存しています 」と題する最初の記事をアップしてから、本日(2023年4月30日)まで、4か月半あまりの間に、計80本を超える記事を投稿してきました。

 

まどろっこしい言い回しを多用し、冗長にダラダラと書き綴り、明快さに欠け、決して理解しやすい文章ではなかったと反省していますが、常連読者の皆さんには、これまで応援をいただき、ありがとうございました。

 

さて、本ブログを立ち上げてから本日まで、「このブログについて」という紹介欄には、次のように記載してきました。

 

泉房穂市長はいつも威勢のいいこと言っているけど、本当なの? と素朴な疑問を感じた私たちが、泉市長のこれまでの発言を振り返り、ファクトチェックを試みます。特定の個人や団体を一方的に中傷・侮辱する意図はなく、あくまでも客観的・中立的に判断します。 ご意見、ご質問などあれば、こちらにお寄せください。 akashi.shimin@outlook.jp

 

本ブログの趣旨・目的は、この紹介欄に記載してあることに尽きます。本日まで投稿してきた80本以上の記事の中では、時に泉房穂市長に対し辛辣な批判を行うこともありましたが、泉市長を誹謗中傷したり、泉市長の名誉を棄損する意図は全くございません。あくまでも、泉市長のこれまでの言動を、客観的・中立的にファクトチェックしてきたつもりです。

 

ともあれ、これまで泉房穂市長のファクト・チェックを続けてきた結論として、2つのことを指摘しておきたいと思います。

 

1つ目は、泉房穂なる人物は、政治家の資質として最も重要な「誠実さ」「謙虚さ」を著しく欠いており、自己中心的で虚栄心が極めて強く、「フェアプレーの精神」とは全く無縁である、ということです。

 

本ブログにおいて、検証を重ねてきましたが、泉房穂市長のツイートは、自画自賛・自己陶酔のための虚言と詭弁、ハッタリのオンパレードであり、到底、真っ当な政治家と見なすことはできません。

 

一例として、2022年6月29日の泉市長のツイートを紹介します。「市民病院前の地域、ちょっとした大雨で汚水が逆流する事」を指摘した市民のツイートに対して、泉市長は、次のようにつぶやいておられました。

 

市民病院前の地域、ちょっとした大雨で汚水が逆流する事も覚えておいて下さい」とのコメントですが、事実無根のデマです。

そんな事実はありません。

明石市は、浸水対策にもしっかりと対応しており、浸水対策費が足らないわけでもありません。

誹謗中傷が巧妙になってきており、困ったものです。

 

本ブログの2023年2月4日の記事「浸水被害を訴える市民をデマだと誹謗中傷する仰天市長 泉房穂の「嘘六百億」(その2) 」で検証していますが、「市民病院前の地域、ちょっとした大雨で汚水が逆流する事」は客観的真実なのです。市民の生命に直結する重大な問題です。にもかかわらず、当該真実を指摘する市民の切実な訴えを「事実無根のデマ」と吐き捨てるような市長は、人として最低・最悪であり、市長としての資質を著しく欠いていると言わざるを得ません。「下水道予算を600億円から150億円に減額して、子ども予算に回した」という、これまた架空のストーリーを維持するがために、不都合な事実の隠滅を図ろうとするような胡散臭い市長が、暴言によって自滅したのは自業自得で当然のことと言えるでしょう。


本ブログでファクト・チェックを続けることによって実感したもう1つの事柄は、タコツボ化したアガデミア・専門家集団の頼りなさです。

 

アカデミアに身をおいている訳ではない、私たちのような素人でも、冷静に少しばかし検証すれば容易に気付くような、泉房穂市長の虚言や詭弁を、どうしてアカデミアの大先生方は見抜くことができないのか、という点にずっと疑問を感じてきました。

 

結局のところ、アカデミアの専門家は「専門バカ」であり、自身の専門領域以外のことは、ズブの素人以下の知識しか有していない、ということがよく理解できました。

 

確かに、泉市長の虚言・詭弁・ハッタリは巧妙で、それを見破るためには、行政学や財政学、児童福祉学や家族社会学、人口学、社会保障論など諸領域の基礎的知識を融合的に参照して検討する必要があります。それぞれの領域について、決して高度な知見は必要ありませんが、どれか一つの領域でも知識が不足していると、泉市長の思うつぼです。

 

例えば、地方自治の専門家は、自身の専門領域の知見に照らせば、泉市長の主張に怪しさを感じることはあっても、児童福祉や社会保障の知識が皆無なので、子ども政策で成果を出しているフリをしている泉市長のハッタリにマンマと騙されてしまったのだと思われます。

 

逆に、人口学の専門家は、人口増の要因に関する泉市長の主張に疑問を感じながらも、地方行財政についての知識が皆無なので、市税の「やりくり」で必要な財源を捻出することによって住民厚生の最大化を実現したかのように宣う泉市長の虚言を看破することができなかったのでしょう。

 

いずれにしても、本来は泉市長の虚言・詭弁・ハッタリに対し警鐘を発するべきアカデミアが全くその役割を果たすことができておらず、全国の自治体に泉房穂的価値が蔓延し、各自治体が「近隣窮乏化政策」や「底辺への競争」を繰り広げれば、行き着く先は、地方自治の自滅が懸念されたところです。ま、その前に、泉市長が自滅してしまったので、地方自治の自滅は杞憂に終わりましたが。

 

まもなく日付が変わり、5月1日になると、泉房穂市長は、市長としての権力基盤を喪失します。おそらく、泉市長は今後も、得意げに虚言・詭弁・ハッタリを続けていくことでしょう。そして、一部のゴシップ系メディア媒体などでは、ネタとして泉市長の言動を面白おかしく取り上げるかも知れません。だけど、中核市長としての権力基盤を失ってしまうと、もはや泉房穂氏の発言は、実社会において、一介の賑やかし評論家のタワゴト程度の扱いしか受けなくなるのは確実です。

 

泉房穂市長の御言葉を検証する明石市民の会」というブログ名で、4か月半あまりにわたって、泉市長の言動のファクトチェックを行ってきましたが、泉市長の退任に伴い、本ブログを閉鎖することも考えました。しかし、上述のとおり、アカデミアが不甲斐なく泉房穂なる人物の検証を行えていない状況において、今後の明石市政の正常化、さらには、我が国における健全な地方自治の発展を期待して、本ブログにおける検証作業の結果を残しておくことが適当であると判断いたしました。

 

ということで、ブログ名を「泉房穂(前)市長の御言葉を検証する明石市民の会」に変更し、過去の記事を基本的にそのまま残すことに致します。記事の更新頻度は今後は著しく低下すると思いますが、泉房穂前市長の言動等で気になることがあれば、都度記事をアップしていきたいと考えています。

 

常連読者の皆さんには、重ねてこれまで応援に感謝申し上げます。ありがとうございました。このあと、日付が替わるタイミングでワイングラスを傾けながら、泉房穂市長の明石市政からの卒業を祝したいと思います。

 

【参考1】消滅直前の明石市ウェブサイト上の泉市長の挨拶

みなさん、こんにちは。明石市長の泉 房穂です。

明石市では、これまで障害者、こども、高齢者をはじめ、 「人」に「やさしい」施策に積極的に取り組んできました。これらの施策が多くの人に選んでいただけるまちの魅力として、 人口の増加、にぎわいにつながり、まちの好循環が広がっています。
「やさしいまち」というのは、みんなで支え合い、 助け合える居心地のよいまちであると同時に 「強いまち」であると考えています。誰一人として排除するのではなく、 寛容に包み込む、 何かあったときにお互いさまと言えることがまちの強さのもととなると信じています。
また、市民ニーズに応えるために 国に先んじて取り組んできた数々の施策は 明石発として全国の自治体に広がりつつあります。
今後も積極的な取り組みにより、人にやさしいまちづくりをさらに加速させていきます。

市民の皆さんと一緒に、この「やさしさ」を広げて、全国に誇れる明石のまちをつくっていきたいと思っています。

 

【参考2】2019年当時の泉市長の講演スライドと若干のコメント

(泉市長のスライドに対する若干のコメント)

①『政治はケンカだ!』がモットーで、『「地獄」は馴染みの場所のようなものだ』と豪語し、寛容さや誠実さ、謙虚さとは全く無縁で真の意味での対話を拒絶してきた泉市長が、真摯に聞く姿勢、やさしさをほんの少しでも有していたと言えるでしょうか。

②ほんの少しのかしこさ、洞察力、本質を見抜く力を個々の市民が有していれば、泉市長の虚言・詭弁・ハッタリを容易に見抜けるはずです。

③泉市長のような、政治家としての不適格者を淘汰し、やさしい社会を実現するためには、個々の市民には、ほんの少しの強さ、責任感が求められます。