泉房穂(前)市長の御言葉を検証する明石市民の会

泉房穂(前)市長の過去の発言を振り返り、明石や日本の将来について考えます

泉房穂氏の子分どもの市議会質問、親分批判のオンパレードで超ウケる(草超え森超えふさふさほー)

4月の市長選、市議会議員選挙により明石市で新たな市長、市議会議員が誕生した後、事実上最初の市議会である「令和5年第2回定例会6月議会」がスタートしました。

 

6月9日には丸谷聡子市長が所信表明を行い、6月16日からは各議員による議案質疑・一般質問が始まりました。明石市民の皆さんは、各会派が丸谷市長とどのように対峙するのか、また、新人議員たちがどのような質問をぶつけるのか関心を持っておられることと思います。

 

市議会のホームページには、発言通告一覧表が掲載されており、各議員がどのような発言をするのか、その概要をうかがうことが可能です。
http://www.city.akashi.lg.jp/gikai/torikumi/hatsugen/documents/r506tuukoku.pdf

 

「発言通告一覧表」によると、25名の市議が今回質問通告しているようですが、「市民の会」という会派の人たちの質問内容に興味を持つ方が少なからずいるかも知れませんね。

 

「市民の会」という新会派

「市民の会」というのは、泉房穂氏が代表を務めていた政治団体明石市民の会」(旧称:あかし新せん会)から市議選に立候補して当選した5人の市議たちが、4月末で泉氏が同会を解散した後に結成した会派です。

 

泉房穂氏に対してアンチの立場を取る人たちの間では、泉氏の子分である市民の会の市議たちに対しても厳しい視線を注ぎ、泉氏の「傀儡」だの「劣化コピー」だのといった批判がなされているようです。

 

しかしながら私たちは、市民の会の市議たちのことには、それほど興味がありません。泉市長の子分とはいえ、現時点において政治経験・政治手腕が皆無であり、さらに言えば、彼らはいずれも、あまりにも小粒揃いであるため批評するに値しない、というのが正直なところです。

 

とはいえども、市民の会の市議たちが、市の当局に対してどのような主張を展開するのか全く関心が無い、と言えば嘘になります。議場で、彼らの親分であり「膿の親」(←ワープロの誤変換であり、ただしくは「産みの親」(^_^;))でもある泉房穂氏のことを絶賛しまくるのだろうか、と興味津々です。

 

てなことで、「市民の会」の市議たちの質問通告に目を通してみたところ、・・・な、な、なんと、「膿の親」(←またもや、しつこく誤変換が続きます(~_~;))である泉房穂氏を絶賛しているのではなく、泉市政の問題点を鋭く突き、親分の瑕疵責任を暗に批判するような質問のオンパレードではないですか!!

 

順番に見ていきましょう。

 

中川夏望氏は、財政の健全性・透明性、女性活躍、医ケアなどを追求

まずは、市議会選でトップ当選を果たした中川夏望氏ですが、財政の健全性・透明性、女性活躍、医ケアなどの問題について、取り上げています。


中川氏の質問を取り上げる前に、泉房穂氏の過去の主張と、私たちが本ブログで指摘してきたことを振り返ってみましょう。

 

2022年6月1日の泉氏のツイートを引用します。

 

 

本ブログでは、泉氏のこの手の主張が全てデタラメであり、悪質な虚偽の妄言であるこを何度も何度も繰り返し指摘してきました。ずさんな財政運営の結果、借金を8年間で203億円も増やしていながら、当該事実を隠蔽するどころか、悪びれることなく堂々と"借金”は減っていると強弁するのは、もはや犯罪にも等しい蛮行です。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

さすがに公認会計士だけあって、中川夏望氏は、親分の財政音痴ぶりと透明性の欠如を見抜いておられるようで、財政健全化と、市民への正確な情報説明(アカウンタビリティー)の必要性を指摘しています。これは見事なまでの親分批判だと言えます。

中川夏望氏 質問2 市民参画による財政白書の作成について
 (要旨)埼玉県和光市では、財政白書作成委員会を設置し、市民から公募で委員を選出している。また、東京都日野市では、財政状況や在り方を評価・検討し、市民と市が協働で財政健全化に向け行動するための市民グループである「健全財政を考える会」を発足し、両市とも市民が中心となり財政白書を作成している。市民が議論を重ね、本市の財政状況を正確に知ってもらい、市民自ら行動を起こしてもらうきっかけづくりのためにも、本市でも市民と共に財政白書を作成してはどうか。見解を問う。

 

私たちも中川氏のこの提案には大賛成です。もっとも、これは中川氏のオリジナルな提案ではなく、宮坂祐太議員なども、従前からその必要性を繰り返し強調していました。だけど、「市民が議論を重ね、本市の財政状況を正確に知ってもら」うと、自身の嘘がばれちゃうので、泉氏は不誠実にも煙に巻いてきたのです。丸谷新市長のもとで、財政の健全性・透明性が進むのか、注目です。

 

中川氏は、次いで女性活躍について質問しています。私たちも本ブログにおいて、泉房穂氏が、口先では「ジェンダー平等」を唱えているものの、実際には全く無理解・無関心であり、単にジェンダー問題を政治利用しているだけであると厳しく批判してきました。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

明石市政において、女性登用はいまひとつの状況が続いてきました。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 


泉氏が女性活躍に無理解・無関心であり、無為無策であったことから、日経クロスウーマンと日本経済新聞社の「共働き子育てしやすい街」ランキングにおいて、明石市は散々な成績でした。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

中川氏は、私たちと全く同じ問題意識で女性活躍について取り上げているではありませんか。ここでも、見事なまでの親分批判ですね。

中川夏望氏 質問3 女性の活躍推進について
⑴ 企業に女性活躍推進を促す取組について
 (要旨)女性活躍推進法に基づく優良企業は、厚生労働省が認定する「えるぼし認定」を取得することができ、公共調達で加点評価が得られたり、人材確保・定着が進んだりするなど、企業側にもメリットがあると聞いている。
 本市においても女性活躍を推進するために、「えるぼし認定」を周知させてはどうか。また、明石市ジェンダー平等プロジェクト報告書に優良事業所の登録・表彰制度の創設とあるが、「えるぼし認定」の取得も対象とし、取得を促してはどうか。見解を問う。

 

⑵ 行政職の女性管理職比率向上のための取組について
 (要旨)2023年4月1日に、「あかしジェンダー平等の推進に関する条例」が施行された。本市では、「明石市特定事業主行動計画」を策定しているが、目標未達となっている係長級の女性比率の現在の進捗について、10年目となる2026年4月までにどのように取り組んでいくのか。
 また、介護休暇、育児休業だけでなく、勤務時間や職場の理解等の職場環境の整備も併せて行う必要があると考えるが、本市では具体的にどのような取組を行っているのか。見解を問う。

 

さて、泉房穂氏は、明石市の子育て対策があたかも日本一であるかのような誇大妄想的自画自賛を繰り返してこられました。しかしながら実のところは、いくつかの目立ちやすいバラマキ施策を誇大広告しているだけで、真に支援が必要な子ども達に対するサポートが十分になされている訳ではありません。とりわけ医療的ケアを必要とする子ども達に対する明石市の行政サービスは周辺自治体と比べても劣悪極まりなく、医療ケア児やその家族への支援を後回しにして、選挙目当てのバラマキを続けてきたのが泉市政の実態です。

 

中川氏は、このような泉市政の問題点をも正しく理解した上で、親分の不作為を暗に批判するかのように、医療的ケア児への支援の必要性を指摘しているようです。

中川夏望氏 質問4 医療的ケア児への対応について
⑴ 医療的ケア児への支援体制について
 (要旨)2021年に医療的ケア児支援法が施行された。本市における医療的ケア児を支援する体制についての現在の課題と、今後の取組について問う。
 また、医療的ケア児支援法は、医療的ケア児の家族の離職の防止も目的としている。家族の離職防止のための措置として考えられる保育所や学校、放課後デイサービス等に対する本市の支援状況はどのようになっているのか。見解を問う。

 

黒田智子氏は、劣悪な教育環境や不登校問題を追求

次いで、黒田智子氏の質問内容を見てみましょう。

 

泉市政下において、強引で無計画な人口転入促進策が進められてきた結果、明石市では、保育資源の不足、待機児童数の急拡大、学校の校舎不足、教員不足など子育て・教育環境に過重な負荷が生じてきました。とりわけ、一部地域では、教室が足りない、運動場を確保できない、トイレが不足しているなど、問題が深刻化しています。これらの問題については、従前から市議会で問題提起されてきましたが、泉市政下においては適切な対応が講じられることなく、放置されてきました

 

黒田氏もまた、親分の不作為を強烈に批判するかのように、教育環境の問題を取り上げているようです。

黒田智子氏 質問1 山手小学校の教育環境について
⑴ 児童数推移予測と教室確保の必要性、今後の取組について
 (要旨)山手小学校の教育環境については新聞でも取り上げられ、保護者をはじめとする地域の方々から心配の声を聞いています。児童数推移予測と教室確保の必要性、今後の取組について、市の認識を問います。


⑵ 運動場拡張に向けた土地購入の進捗と他のプランについて
 (要旨)運動場拡張に向け、周辺の土地購入の進捗はどのようになっているのでしょうか。また、土地購入以外の検討はされたのでしょうか。例えば水泳授業を民間委託し、プールを潰して拡張することはできないでしょうか。市の見解を問います。


⑶ トイレの洋式化について
 (要旨)トイレ待ち解消のための洋式化計画について、山手小学校における緊急修繕の必要性と整備計画について、市の見解を問います。

 

ところで、泉房穂氏にとって、明石市児童相談所を設置したことが自慢のタネの1つのようですが、現実としては、明石市では不登校児に対する支援も十分に行われていないのが現実です。この問題についても、黒田氏が鋭く指摘しているようです。

黒田智子氏 質問2 不登校と行きしぶりの児童生徒と保護者支援について
不登校児童生徒支援の現状と課題、今後の取組について
 (要旨)「不登校を本格化させないための取組」に対して、「不登校が本格化してからの支援」はできていないとの声を聞いています。
 不登校児童生徒への支援の現状と課題、今後の取組について、市の見解を問います。

 

金尾良信氏は、障害者支援や養護学校が劣悪であることを指摘

引き続いては、金尾良信氏の質問内容を見てみましょう。

 

金尾氏の質問を取り上げる前に、ここで、我らが泉房穂氏の2023年5月6日のツイートを引用しましょう。

 

明石市は、子育て層のみならず、高齢者、障害者、生活困窮者など、福祉の力が必要な人に対しても、住民サービスを充実させてきました。」という泉氏の主張が、お得意の虚言であることは、言わずもがなです。とりわけ、障害者のショートステイ先は不足しており、強度行動障害者対応のグループホームが存在せず、医療的ケアが必要な障害者の日中活動先が限られるなど、障害福祉は遅れに遅れています

 

かかる事実を、金尾氏が「膿の親」(←またもや、しつこく誤変換が続きます(@@;))の不作為を強烈に批判するかのように、ストレートに議会質問する予定のようです。

 

金尾良信氏 質問2 住みなれた地域で安心して暮らせる障害者支援について
⑴ 障害者のショートステイ先の拡充について
 (要旨)現在の市内ショートステイ先設置数は9か所程度と少なく、利用できない場合は地域から離れて県外、市外を利用するケースも多くあります。改善のための対応策が必要だと考えますが、市の見解をお答えください。

 

⑵ 強度行動障害者グループホームの設置について
 (要旨)在宅または入所施設での他利用者との生活環境の共有が困難な強度行動障害者は、専門的な支援や個室環境があるグループホームが必要です。しかし、現状は、軽度対象グループホームは多くあるが、強度行動障害者対応のグループホームがないことから、早期に開設が必要と考える。市の見解をお答えください。


⑶ 医療的ケアが必要な障害者の日中活動先について
 (要旨)市内における医療的ケアが必要な障害者の日中活動先が限られており、市外の事業所、施設を利用する現状であります。改善のための対応策が必要だと考えますが、市の見解をお答えください。


明石市では特別支援教育も悲惨です。長らく保護者から要望を受けていながら放置してきた、スクールバスについては、共産党との選挙協力という泉氏の政治的打算により、今年度ようやく予算化されましたが、養護学校看護師不足や校舎の老朽化は深刻化しています。これらの問題も従前から市議会で指摘されてきましたが、「教育は国や県の所掌である」だの「教育委員会マターなので市長の権限外」だとか言い誤魔化して、放置してきたのが泉房穂氏です。この問題についても、金尾氏が親分を暗に批判するかのように質問通告しています。

 

金尾良信氏 質問4 明石市立明石養護学校の課題について
⑴ 看護師の確保について
 (要旨)看護師の安定した確保が早急に必要と考えるが、市の見解をお答えください。
⑵ 校舎の老朽化について
 (要旨)昭和57年に現校舎が完成して以来、改装や耐震工事等によって施設保全がなされているが、全体的に施設が古く、施設整備が必要であると考える。市の見解をお答えください。

 

中裕司氏は、高齢者福祉や地域支え合いを追求

次いで、山中裕司氏の質問に移りますが、その前に、親分の2023年5月6日のツイートを再度引用しておきましょう。

山中氏も、「明石市は『すべての人にやさしいまちづくり』を掲げて、市民の方を向いて市政運営をしてきた」という親分の主張が嘘八百であることをよく理解されているようで、明石の高齢者支援が劣悪であるこことや、地域支え合い活動が無償ボランティアの「やりがい搾取」で成り立っている現状を酷評しておられます。

中裕司氏 質問1 明石の高齢者支援の充実について
⑴ 一人暮らし高齢者の見守り支援の現状と課題について
 (要旨)現在、見守り支援の回数が月1回になっているが、十分な支援ができているのか。また、見守りサポーターとして社会福祉協議会の職員が安否確認で家庭訪問しているが、負担が大きいのではないか。現状と課題について、市の見解を問う。

⑵ 在宅医療と在宅介護の支援体制について
 (要旨)国は、医療を提供する現場を病院から在宅へとかじを切っており、在宅医療の推進が強く求められている。在宅療養を始める本人と介護する家族のために支援体制の構築が急務であると考えるが、市の見解を問う。

⑶ 高齢者の就労や社会貢献活動の機会の創出について
 (要旨)高齢者が前向きかつ意欲的に生活していくための選択肢として、就労や社会貢献・地域活動への参加活動が選択できる仕組みを構築する必要がある。本市も活動先とのマッチング機能や情報提供機能・相談支援体制の強化を図るべきであると考えるが、市の見解を問う。

 

中裕司氏 質問2 地域支え合いの家設置運営事業の拡充について
⑴ 地域支え合いの家の現状について
(要旨)現在3か所開設されている地域支え合いの家は、いまだにパイロット事業として実施されているが、市としてどのように評価し、検証しているのか、進捗状況を問う。

⑵ 持続可能な仕組みづくりについて
 (要旨)現在は、人件費が出ない無償ボランティアが原則になっているが、今後、持続可能な事業としていくためには、事務従事者の人件費や若い世代にも参画してもらえるよう有償ボランティアの仕組みづくりが喫緊の課題だと考えるが、市の見解を問う。

 

山下祥氏は、東外港地区再開発計画や新市庁舎について言及

最後に、山下祥氏の質問内容を見てみましょう。


山下氏は、大蔵海岸のにぎわい創出(活性化)について質問を予定しているようです。地域経済活性化については、親分である泉房穂氏が最も苦手としてきた分野ですね。山下氏の質問の最後で、「東外港地区再開発計画並びに新市庁舎供用と連携した回遊性の高いまちづくり」と題した質問するようです。

 

山下祥氏 質問3 大蔵海岸の利活用について
⑷ 東外港地区再開発計画並びに新市庁舎供用と連携した回遊性の高いまちづくりについて
 (要旨)明石駅から朝霧駅間の回遊性を高めることで、より魅力あふれるウォーターフロントエリアになると考える。東外港地区再開発計画並びに市庁舎建て替えと連携し、大蔵海岸も活かした回遊性の高いまちづくりに向けて検討してはどうか、見解を問う。

 

東外港地区再開発計画については、泉氏が兵庫県庁や知事に対してケンカをふっかけてきたことから、暗礁に乗り上げってしまっていることは市民の誰もが知っていることですよね。
(参考)明石港東外港地区の再開発(兵庫県のホームページ)

https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks17/portofakashi-redevelopment.html

https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks17/documents/akashikousaikaihatu.pdf

 

市庁舎建て替えについては、泉氏の無為無策のため、新市庁舎建設が遅れに遅れてしまいました。泉氏が12年前に市長に就任してからリーダーシップを発揮していれば、今頃は新庁舎が完成していたはずです。

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

そもそも、まともな市長がいれば、山下氏がこんな質問をするまでもなく、今頃には大蔵海岸において、「東外港地区再開発計画並びに新市庁舎供用と連携した回遊性の高いまちづくり」が実現していたはずです。


おわりに

今回は、泉房穂氏の子分たる「市民の会」の市議たちの、初質問の内容をピックアップして紹介しました。てっきり、「膿の親」(←「産みの親」のワープロ誤変換が直りません(;゚ロ゚))たる泉房穂氏のことを熱烈絶賛する質問に終始するのでは無いか、と予想していたところですが、見事に予想が外れ、親分の不作為批判のオンパレードになっていることは驚きでした。

 

だからなのでしょうか。泉氏は、もう一人の子分である橋本けいご氏の県議での初質問のことはツイートで取り上げて賞賛しているのに対し、市議5人の質問のことは一切言及せず、ダンマリを決めているようです。いかにも泉氏らしいわかりやすい行動パターンでオモロイですね。

 

ま、現時点において政治経験・政治手腕が皆無な子分さん達であられますが、いつの日か、インチキ親分から完全決別するのか、それとも地獄が大好きな親分の道連れとなるのか、彼らのことにも多少は関心を持つようにしましょう。親分のフレーズを拝借しますが、是非とも、”市民の代表”との自覚をもって、しっかりと頑張っていただきたい(*^o^*)。楽しみにしている。期待してまーす😀

 

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