泉房穂(前)市長の御言葉を検証する明石市民の会

泉房穂(前)市長の過去の発言を振り返り、明石や日本の将来について考えます

泉房穂市長のもとで、パワハラが横行する明石市役所

明石市民の皆さんは記憶があると思いますが、明石市では2018年に、幹部によるパワハラ・セクハラ事件が発覚しました。

 

具体的には、文化・スポーツ部長、産業文化振興部長だった幹部男性職員が、2016~2017年頃、
〇職員に対し、平手打ちによる暴行
〇腕で頭部を締め付ける「ヘッドロック」による暴行
〇顔に殺虫剤のスプレーを噴射する暴行
〇「お前が休んだ方が世のため、人のためになる」などと人格否定の暴言を浴びせる
○女性職員を宿泊旅行にしつこく誘うセクハラ
〇女性職員の頭をなでたり、執ように旅行や食事に誘うセクハラ
などの行為を行っていました。

 

このような被害を受けた職員は10人に上ったようですが、2018年3月に部下の男性が暴行を受けたとの内部通報をするまで、市では一連の被害を把握できていませんでした。

この幹部は停職6か月の懲戒処分となり、結局は依願退職したようですが、2000万円以上の退職金が支払われています。

 

ちなみに、この事件を受けて泉市長は、監督責任があったとして給与を3か月分、自主的に減額するとともに、明石市では、再発防徹底のため、ハラスメント防止のガイドラインを策定しました。

 

さて、このパワハラ事件に対し、我らが泉房穂市長は、2018年6月25日の記者会見で、次のように発言しています。

 

理解としては、刑法上の傷害に当たるようなケースはなく、ヘッドロックをしたり殺虫剤をかけたり、蹴ったり殴ったりはしたけど怪我をするほどではなくて、本人としては基本的にはスキンシップとか人間関係の延長線上みたいなことです。そして多くはお酒が入っている状況です。ということなので、そこは事実は事実としてお伝えさせていただきます。ただそれ自体はする側ではなくてされる側からすれば許される行為では当然ありませんし、怪我はしていなくても刑法上では暴行罪は構成します。そして何よりも職場環境においてそういった状況は望ましいわけはありませんから、そういった状況が一定期間続いたことに関しては市長としても当然責任は感じます。もっと早い段階でそれを認識できていれば、もっと早く対応できた面は当然ありますので、もっと早くそういった情報が確認できる体制を整えないといけませんし、確認できれば早急に対応をとる必要があると強く認識しています。

泉市長のパワハラに関する認識が端的に示されていますが、唖然茫然の衝撃の発言です。

 

泉市長にとっては、「ヘッドロックをしたり殺虫剤をかけたり、蹴ったり殴ったりはしたけど怪我をするほどではな」い行為は、さほど問題視すべき事柄ではなく、しかも加害者の主観的認識が「スキンシップとか人間関係の延長線上みたいなこと」であれば全く問題なく、しかも「お酒が入っている状況」であれば免罪になりうるようです。

 

現代日本における社会通念を著しく逸脱・超越した、凄まじいパワハラ観だと言わざるを得ません。

 

泉市長による有名な「建物に火をつけて捕まってこい」発言が発覚したのは、上記パワハラ・セクハラ事件が発覚した半年後のことです。

 

泉市長の発言の背景事情は改めて説明するまでもないと思いますが、NHKが入手した、発言を録音した音声データでは、泉市長は20分以上にわたって次のように発言しています。

www.nhk.or.jp

 

ふざけんな。あほちゃうか、ほんまに。すまんですむか。立ち退きさしてこい、お前らで。きょう火をつけて捕まってこい。燃やしてこい、建物を。損害賠償は個人で負え。人が死んだんでしょうが、安全対策でしょうが。はよ、せえよ。7年もですよ、事業スタートから。許さんから、ほんまに許さんから。おまえらが金、出せ。自分の家を売れ。それで話をまとめろ。担当に辞めてもらえ。辞表、取ってこい。辞表を出さないなら、7年分の給料を払え。難しかったら私が行って土下座でもしますわ、そんなもん。市民の安全のためやろが。安全な道路つくろうとしているわけでしょ。

泉市長の発言については、すでに論評され尽くしていますが、この事案でさらに衝撃的だったのが、道路の拡幅工事の責任者で、泉市長から直接、暴言を浴びせられた市の幹部職員の発言です。NHKの取材に対し、次のようにケロリと答えていたようです。


「市長の発言は言ってはいけないことばだったとは思うが、事業が進んでいなかった責任があるので、私自身はパワハラとは感じていない。市長は今回のことを反省し、職員が気軽に相談できるような雰囲気をつくってもらいたい」

 

暴言を浴びせられた本人の主観的認識として「私自身はパワハラとは感じていない」らしいのです。何しろ、「ヘッドロックをしたり殺虫剤をかけたり、蹴ったり殴ったりはしたけど怪我をするほどではな」い行為は、さほど問題視すべき事柄ではなく、しかも加害者の主観的認識が「スキンシップとか人間関係の延長線上みたいなこと」であれば全く問題なく、しかも「お酒が入っている状況」であれば免罪になりうるというご認識の市長にお仕えする市の幹部職員ですので、「建物に火をつけて捕まってこい」なんて発言は、パワハラでも何でも無く日常の出来事のひとコマに過ぎないのです。

 

この手の発言で動じるようでは、明石市の幹部は務まりません。尊師様さながらの絶対的権力者である市長様からどんなに理不尽なパワハラの仕打ちを喰らっても、「事業が進んでいなかった(自分にこそ)責任がある」と部下が全ての責任を被り、絶命するまで永久に自己反省し続けないといけないです。

 

というよりも類は友を呼ぶで、泉市長自身は、自分と同じようなパワハラ観の持ち主しか幹部に登用しないようです。そのなれの果てが、冒頭に示した元文化・スポーツ部長、産業文化振興部長によるパワハラ、セクハラなのです。ま、これも泉市長にとっては、この程度のことで一体何が問題なのか、といごう認識でしたが、本件はたまたま明るみに出てしまったものの、泉市政のもとでは日常茶飯の出来事に過ぎ、日頃から市内のあちこちでこの手のトラブルが横行していることは言わずもがなです。


そう言えば、泉房穂市長のマブダチの一人に、かつてオウム真理教問題の論評で売名に成功した自称人権派ジャーナリスト江川紹子氏がいます。その江川氏、以前、電通過労自殺に関連して「パワハラは人権侵害かと」という珍しく至極真っ当な発言をしていたかと思いきや、泉市長殿が市政投げ出しを宣言したことについて、「情熱が暴走してしまうのが本当に惜しまれる。いいブレーキ役が必要だった」などというトンチンカンな妄言を発しておられました。

 

自己抑制できない衝動性の高さに加え、口達者で誇大な自己評価、病的な虚言、偽り騙す傾向、良心の呵責の欠如などサイコパスとしての特性をパーフェクトに兼ね備えた泉房穂なる人物の本質を眼識出来ない江川氏のジャーナリストの能力がどの程度のものかを如実に示すエピソートでした。

 

(参考)サイコパスの診断基準

  https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3772

 

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

akashi-shimin.hatenablog.jp

 

akashi-shimin.hatenablog.jp